最期の日

7月9日、ボクは思いがけずマッシュを家に連れて帰ることになった。


手術は予定通りに終わったのだけれど、
脾臓を摘出したため、貧血となり、適合犬からの輸血を受けた。

一番困ったのは、術後、マッシュが食事を取らない事だ。
弟子屈から帯広まで何度も通って、食べさせようとした。
最初は、少しずつ食べてくれていたのだけれど、
次第に食が細くなっていった。

獣医師からも、精神的なこともあるかもしれないと、
ひょっとしたら家族の顔を見たら食が戻るのではないかと、
3日間外泊するつもりで家に連れてきた・・・
のであるが、家に着いて30分、静かに息をひきとった。


帯広から弟子屈へ帰るには、車で3時間はかかる。
7月9日はとても暑い日だった。

帯広で水を買って家路を急いだ。
クーラーを効かせすぎないように気を付けて、
途中、何度か水を飲ませていたのだが、
マッシュは車中ずっとなんだか眠そうな感じ・・
今思えば、きっと夢見心地だったんだと思う。


マッシュに大好きな湖を見せてあげたくなって、
オンネトーに立ち寄った。
帯広の病院に入院する日も立ち寄って、マッシュが大喜びした場所だ。
湖の際に車を停めて、ドアを開けても、マッシュは眠たそうでまだ夢心地のようだ。

ボクは、「マッシュ! マッシュ! 湖だよ! さあ泳ぐよ!!」と、
大きな声をかけると・・・
マッシュは夢の世界から戻ってきて、うっすら目を開けた。

そして、尻尾を2度、3度と振ったのである。
マッシュは夢から覚めて、大好きな湖を目にして、尻尾を振った!

もう一度、「マッシュ、さあ泳ぐよ」と声をかけると、
また夢の世界に戻るがことく、目をつぶってしまった。


ボクは、外気の暑さに気づき、家路を急ごうとまた車を走らせた。
家に着いてからは、7月12日のブログ記事に書いてある通りだ。

静かに息を引きとる最後の日、湖を目にして尻尾を振ったマッシュ・・・
泳がせてあげたかったな・・・




入院するために帯広の病院に向かうとき、
マッシュはリードを引いても、
「ボクは行かないよ」と頑張って抵抗したんだ。それでも宿主は、
「病気を治すためなんだから」と、無理やりリードを引っ張った。

入院する帯広の病院に車を走らせる途中、
オンネトーによって、手を伸ばしてマッシュと二人の写真を自撮りしようとしていたら、
親切な人が声をかけて、宿主と一緒の写真を撮ってくれた。

画像




- 8月15日

今日は、お盆の真ん中の日だね。
君は今、ここに帰ってきてくれていますか?

あっ、今、マッシュのいつも居たハウスの扉が「チャリン・・」となった。




最後は怪談

お盆だから許してください、読者の皆様(笑)



















































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